「IT業界に興味を持ったけど収入が気になる」
「実際のSEの生活レベルが知りたい」
この記事はそんな方に向けて書いています。
IT業界は今後も需要が高くSEは年収が上がる数少ない仕事です。
また職業別の年収ランキングでは上位15%に入っている高年収職業です。(2019年厚生労働省調査)
この記事をご覧のあなたは、IT業界に興味があるのだと思いますが・・・
おうま
働いている人が周りにいないと生活イメージって湧かないですよね
こちらの記事では、東証一部上場企業に入った後の僕の20代の経験を赤裸々に語りつつ、SEの生活をご紹介していきます。
このページの目次
20代は東証一部上場のIT企業で働いていました。
新卒で入った会社は、IT業界の年収ランキング上位10社の有名企業。
大学時代はバリバリ稼いでやるぞ!と年収で企業を選んで内定に飛びつきました。
そこで死ぬほど働いて29歳まで働いて…
最高年収は670万円でした。
ほんと、当時はしんどかったです。SE仕事多すぎ、、、と涙目になりながら働きました。
どれだけしんどかったかというと
・友達と遊んでる途中声が出なくなる
・髪の毛抜きすぎでハゲができる
精神的にギリギリの状態まで働きました。
こんな状態になるまでがんばって、さぞお金は溜まったかというと…
全く貯まらずずっと1Kのマンション暮らしのままでした。
20代前半と後半でどんな生活をしていくらもらっていたのか。
なんでお金が貯まらなかったのかを解説します。
これは20代になって、2年目の住民税が引かれ始めた頃の年収です。
税金・家賃・水道光熱費・携帯代等を引くと、使えるお金は月20万円弱です。
少しお金は溜まっては、突発的なイベントですぐ消えていっていました。
▼ 20万円から消えていくお金
・同期友人とのご飯代
・年末年始盆正月の帰省
・会社の決起会・新年会・忘年会など
もっと年次があがれば生活が楽になるはず…
日々の仕事に忙殺されながら必死に働きました。
この頃はエンジニアとしてはC#のプログラマーをしていました。
「質問の意味が分からない」など指摘をされつつ、なんとか渡されたタスクをこなしていました。
質問の仕方に関しては、このQiitaの記事にとても助けられました。
今でも後輩を指導する時に役に立っています。
このころは、まだプレッシャーも少なく楽しく充実した社会人生活を送っています。
こちらが20代最後の給料です。
6年経ち手取りで200万円弱上がりましたが、生活レベルは上がりませんでした。
僕の場合、生活レベルが上がらない理由はこちらでした。
▼ 生活レベルが上がらない理由
・結婚式参列の旅費/ご祝儀代(1回6万円)
・借り上げ社宅制度の年齢制限(+7万円)
・ストレスに伴う飲み代の増加(+5000円×n回)
地方から東京に出てきた場合は要注意です。
結婚式の移動とご祝儀代で1回6万円くらいかかるので。
また大きな企業でも20代のうちに社宅を出させられるところも多く、関東圏の家賃は非常に高いです。
20代の後半になると仕事の責任も大きくなってきます。
8年目ではシステムエンジニアをしていました。
その当時、僕はこんなプレッシャーにあてられ精神がかなりやられました。
・短すぎる納期
・トラブルとお客さんへの謝罪
・お客さんからの叱責
・退職者の引き継ぎによる増え続ける仕事
中でも一番つらいのが叱責と謝罪です。
毎週何かしらの謝罪をしていた覚えがあります。
▼ 関係悪化の例
1. 「貴様ごときが電話をしてくるな!」と言われ出禁になる
2. 渡した資料をその場に投げ捨て「話にならない」と帰される
3. 目の前で名刺を破り捨てられる
このような関係悪化の一番の原因はバグです。
1度トラブルになると対応に莫大なエネルギーを使います。
その対応で他の仕事に手が回らず他の仕事でも火の手が・・・
となってもう地獄でした。
そんな精神が不安定な時に、お金を貯めることなんて考えられません。
お金を貯める <<<< 精神の安定
そんな中精神の安定を保つために、お酒の量が増えていきました。
周りもストレス解消のためにお金が消えて、貯金ができてない人が多かったです。
これはあまり良い状態ではありません。
このままじゃいけないと思い立ち退職を決意します。
8年働き期待した退職金は80万円でした。
ざっくりした退職金の計算式はこちらでした。
退職金 = 3年目以降の勤続年数 × 自己都合乗率 × 基本給
3年目以下は退職金が出ない会社も多いみたいです。
あと退職の仕方には
・会社都合
・自己都合
があります。
僕の場合は、「会社辞めます!」と自分の意思で辞めた自己都合だったので、もらえる金額が3割ほど減額されていました。
気になる方は、お勤めの会社の就業規則を見たら書いてあります。
時間が出来て貯金も増えめちゃくちゃ生活が楽になりました。
フリーランスだと、ボーナスがありません。
代わりに月の給料が2倍以上になります。
▼ フリーランスになって良かったこと
・ボーナスの無駄遣いが減る
・ストレスが無くなりお酒の量が減る
これによって、どんどん貯金ができるようになりました。
こぶた
おうまさんだから出来たんじゃないの?
おうま
3年目以上の人なら誰でもなれるよ
僕も最初はうまくやれるか自信はありませんでした。
ただ、働いている話を聞いていくうちに
「会社員とやること変わらないよ」
という声が多く、実際にやっても僕もそう思います。
一般的なフリーランスの金額も見てみます。
レバテックフリーランスの調査によると、フリーランスSEの平均単価は74万円。
年収にすると888万円になります。
体感としても60~80万円ぐらいフリーランスSEの相場感です。
少なくとも700万円以上の年収は見込めます。
先ほども言いましたが、会社員時代とそんなにやることは変わりません。
フリーランスの詳しい働き方が知りたい方「【案件公開!】フリーランスシステムエンジニアの実態をお見せします」の記事をどうぞ。
会社員時代に辛い思いをして、今はフリーランスになって人間らしく生活できるようになりました。
「もしフリーランスで仕事が無くなったらどうするの?」
と聞かれますが、その時はまた会社員に戻るだけです。
今回エンジニアに伝えたいことはこの4つです。
1.年収はあってもストレスがあると貯金はできない
2.エンジニアは仕事はたくさんある
2.700万以上稼いでないならフリーランスもあり
3.ダメなら会社員に戻ればいい
今一生懸命やったことは、必ず次の仕事に生きます。
必死に会社で働いている人ほどフリーランスも選択肢に入れてみてください。
以上、参考になれば幸いです。
エンジニアを10年しています。今の仕事はフリーランスで動画配信サービスのディレクター。iOS・Android・Web(Rails)のアプリ開発管理がメインです。エンジニアとして経験してきたことを、主観を入れながらやさしい言葉でお伝えしていきます。