エンジニア志望のひと
無料プログラミングスクールの「GEEK JOB」と「プログラマカレッジ」ってどっちがいいの?
サービスは?就職先は?どんな違いがあるの?
こんな疑問に答えます。
無料プログラミングスクールへの参加を検討する多くの人達に共通する思いは、
「未経験だけど、ITエンジニアに転職したい」
「この挑戦は人生の転機だ」
「だからこそ、スクール選びで失敗したくない」
というものだと思います。
当たり前ですよね。
転職という一大イベントに加え、プログラミング学習には2~3ヶ月の少なくない時間を費やすことになりますから。当然、慎重にもなります。
いま、この記事を読んでくれている読者の中には2種類の方がいるんじゃないかなと思います。
この記事は双方のニーズに答えるものになっています。
つまり、
を網羅した内容になっています。
また逆に、差別化ポイントとして紹介されがちな項目について、現役エンジニア視点からの指摘も当記事では掲載しています。
例えば、各スクールの違いに「チーム開発研修の有無」がありますが、「その違いはあまり重要ではない」という現役エンジニアからの意見も…!
いまり
このように内容が盛りだくさんで、GEEK JOBとプログラマカレッジで悩んでいるひとには、読んで絶対に損をさせない内容になっています。
2つのスクールの違いを全く知らないひと、決め手に欠けて悩んでいるひとはぜひ読んで頂ければと思います。
▼ 個別の詳細が知りたい方はコチラもどうぞ
このページの目次
まずは基本情報を比較してみましょう。
年齢など単純な違いは置いておいて、下記の3点について解説していきます。
「この辺の違いはもう自分で調べてわかってるよ!」という方は、より詳細な比較内容(クチコミ・就職先の違いなど)まで飛ばしちゃってください。
いまり
まず、最も重要な違いは「学習スケジュールの柔軟性」です。
これが第1の判断基準と言っても過言ではありません。
GEEK JOBの学習スタイルは”ほぼ独学、必要に応じて質問”なので、学習スケジュールの設定は本人の自由です。
「いつまでにこれをやる」といった大枠の日程はあるものも、学習自体を日中にやるか深夜にやるかは受講者次第です。
一方のプログラマカレッジは同期およそ30人と同時進行する形式のため、基本的に学習時間が決まっています。
プログラマカレッジの代表的な「平日5日間コース」は、平日5日間の日中(10:00~18:00)は学習に参加しなければなりません。
▼ プログラマカレッジ「週3夜間コース」だと学習時間が短い
プログラマカレッジでも日中空けられない人や個別学習したいひと向けに、「週3夜間コース」「個別研修コース」というのが用意されています。
ただし、これにもデメリットがあり、合計の学習時間が「平日5日間コース」よりずっと少なくなるため、十分なプログラミング学習ができません。
出典: プログラマカレッジ 公式サイト
※赤枠内にある通り、「個別研修コース」「週3夜間コース」は研修時間がとても短くなる。
▼ 学習スケジュールの柔軟性ならGEEK JOB
結論、仕事などの都合で学習スケジュールに柔軟性が欲しいひとには、GEEK JOBが適しています。
プログラマカレッジと違い、GEEK JOBは学習スケジュールを自由に組むことができます。曜日や時間に縛られることはありません。
いまり
プログラマカレッジは何があっても完全無料な一方で、GEEK JOBでは無料の「スピード転職コース」でも条件に当てはまると違約金が発生します。
詳しくは公式サイト申し込みフォームの利用規約にあります。
要約すると、
つまり、
「プログラミング覚えて満足したので辞めます」
「企業に就職しないでフリーランスになります」
「別の転職エージェントが紹介してくれた企業に就職します」
というようなことをすると、違約金(およそ月額10万円)が掛かってしまうわけですね。
▼ 違約金を過度に心配することはない
違約金の話を聞くと、
エンジニア志望のひと
GEEK JOBに入ったら、どんなブラック企業でも就職しないといけないのか…。
と思うかもしれませんが、安心してください。そんなことはありません。
基本的にGEEK JOBの紹介企業にITエンジニアとして就職する意思が固まっていれば、違約金を取られるようなことはありません。
意思は固まっていたけど就職できなかったら、それはGEEK JOB側の就職支援の不足とされ、違約金対象にはなりません。
GEEK JOBの違約金については下記の記事で詳しく解説していますので、気になる方は読んでみてください。
学習スケジュールの話の中でも少し触れましたが、プログラマカレッジとGEEK JOBでは学習形態が少し異なります。
▼ GEEK JOB
オンライン教材をもとにした”ほぼ独学”のスタイルで、必要に応じて都度メンター(講師)に質問をする形式です。
▼ プログラマカレッジ
オンライン教材による自習ではありますが、同期30人ほどと並行して自習を進めます。
そして、最終課題では同期5人ほどとチーム開発を行います。
つまり1つの違いとして、チーム開発の有無があるのです。
ITエンジニアの働きかたは基本的にチーム開発なので、その経験が積めるプログラマカレッジがオススメです。
…というようなことがよく言われていますが、チーム開発について現役エンジニアに意見を聞いてみると、
「採用の観点で言えば、チーム開発を経験したからといって、それ自体は高評価にはならない」
とのことです。
▼ 現役エンジニアによる意見
チーム開発に対する意見をくれた現役エンジニアを紹介します。
せかぺん
チーム開発経験があるからといって、それ自体は評価されないと思います。
著者「チーム開発では、共有ソースコードの管理ツール(Git, SVNなど)を使ったりすると思いますが、そういった経験も?」
せかぺん
はい。そういったリソース管理はスキルと呼べるものではないため、特にプラス要因にはなりませんね。
著者「それでは、チーム開発があるからといって、プログラマカレッジがオススメとは言えない?」
せかぺん
そうですね。
そもそもエンジニアとして大切なのは「自分のスキルを活かして、どんな問題を乗り越えてきたか」という経験です。
チーム開発経験それ自体を評価することはないですが、「チームの中でこんな立ち回りをして、こんな貢献をした」という経験には価値があります。
せかぺん
例えば、
「コーディングルールをもとにプログラムの書き方を統一して、チーム全体の生産性を○○%上げることができた」
というような経験には価値がありますね。
著者「なるほど、チーム開発そのものよりも、与えられた開発の機会にどう行動して成果が出せるかが大事ということですね。」
~以上、現役SEからの意見でした~
まとめると、
いまり
「チーム開発があるからプログラマカレッジ!」ではなく、他の理由で自分に合ったスクールを選んで、その中で最大限に努力するのが良いですね。
いまり
基本情報を比べただけではわからない、あまり知られていないけど重要なポイントについて解説していきます!
とても感じがよかったです! 企業から協賛金が出ているので受講は無料なんですが(その代わりプログラマカレッジの紹介する企業で就職することが前提)、スタッフの方全員柔らかい雰囲気で、プログラミング体験の時間がありましたが、わからないと丁寧に教えてくれました!
— とみー@エンジニア女子→ (@Tommy07Tommy07)May 24, 2018
GEEK JOB
— みり@第二新卒エンジニア (@chocologica1)September 14, 2018
<事前情報>
・週3以上通学、制作すると3ヶ月
・開始2週間以降の解約、他で就活した場合は違約金12万
・課題のフィードバックがないらしい
<体験に行って>
・プログラミングメンターさんは学生や若い人が多い
・受講生が多く活気がある、パーソナルスペースはせまい
・スライドが見づらい…
私はプログラマカレッジに軍配…!
— みり@第二新卒エンジニア (@chocologica1)September 14, 2018
体験後のキャリア面談でも不安な点を色々質問させていただいて、全てしっかり答えてくださって安心感がすごかった
プログラマカレッジには、教え方が丁寧でとても親身にサポートしてくれたというクチコミが多かったです!
経験ある人はわかると思いますが、プログラミングってすごい挫折しやすいんですよね。しかも、勉強中は孤独になりやすい。
そんなプログラミング勉強中の受講生に優しく丁寧に接してくれるのはプログラマカレッジの長所です。
いまり
このようなクチコミはGEEK JOBにはあまり多くありません。
スタッフの丁寧な対応・サポートを重視する方は、プログラマカレッジがオススメですね。
プログラマカレッジ、GEEK JOBともに転職サポートが充実しています。
ただ、プログラマカレッジにあってGEEK JOBには無いものが実はあります。
いまり
なんと、プログラマカレッジでは就活用の家具家電付き住居が東京に用意されているんです!!
※外観・内観ともにイメージ写真です。
出典: prtimes.jp
▼ 就活用の専用住居について
地方出身の方にとってはとても嬉しいサービスですよね。
普通だったら就活期間中に掛かるホテル代(※1ヶ月だったら数万円にもなる!)が無料になってしまうのですから。
いまり
プログラマカレッジの並々ならぬ気配りの濃やかさを感じます…!
無料スクールとは思えない充実ぶり、まさに至れり尽くせりです。
就職先に違いがないか、どちらが優良企業を多く紹介しているかを調べてみました。
各スクールとも公表している就職先企業は一部だけですが、その公表している一部企業は実績として売り出している自慢の企業達のはず。
なので、
「公表されている就職先企業を比較すればGEEK JOBとプログラマカレッジのどちらが優良企業を紹介しているかがおよそ分かるのでは…?」
と考え、実際に比較してみました!
いまり
各スクールが公表している就職先の企業、シンプルに頭から8社を抜粋して、平均年収・上場市場・社員数を比較しました。
▼ GEEK JOBの公表されている就職先
※2020年11月時点のデータです。
※平均年収はエンジニア以外の職種も含めた概算なので、参考までにお願いします。
いまり
中小から大企業がありますが、ほぼ全てが上場企業ですね。
平均年収も450~700万円と高水準で、優良・安定企業が多い傾向にありそうです。
▼ プログラマカレッジの公表されている就職先
出典: プログラマカレッジ 公式サイト
※2020年11月時点のデータです。
※平均年収はエンジニア以外の職種も含めた概算なので、参考までにお願いします。
いまり
社員数から中小・ベンチャーが多いですね。半数が非上場企業でもあります。
平均年収は400~650万円と、GEEK JOBの公開企業よりいくらか低い水準にはありますね。
全体的にGEEK JOBの方が東証一部・社員数1000人以上だったりと大きめの企業が多いですね。
逆にプログラマカレッジは非上場企業が目立ちます。
このことから、GEEK JOBの就職先のほうが全体的に大企業であると推測できます。
いまり
優良・安定企業に就職する可能性を少しでも高くしたいという方は、GEEK JOBを選んだ方が良さそうですね。
※とはいえ、GEEK JOBでも中小企業の就職先は少なくありません。GEEK JOBの平均的な就職先がどんなところか知りたい方は、下記の記事をどうぞ。
>> GEEK JOBの就職先を詳しく徹底解説!
これまで紹介したGEEK JOBとプログラマカレッジの違いをまとめます。
まず第1の判断基準になるポイントは『学習スケジュールの柔軟性』ですね。仕事をしながらであれば、GEEK JOBをオススメします。プログラマカレッジではあまり融通が利きません。
学習スケジュールにこだわりがなければ、第2の判断基準として『スタッフの対応の良さ』か『就職先の傾向』かのどちらを重視するかで決まるのではないかと思います。
これらを考慮すると、オススメは下記のようになります。
▼ こんなひとにプログラマカレッジがオススメ!
日中まるっと学習時間が取れて、かつスタッフの対応を重視する方はプログラマカレッジが適しています。
また、地方出身者の方であれば、就職活動用に専用住居を使用できるのはメリットです。
「じっくりプログラミングを学びたい」
「なるべく挫折のリスクを避けたい」
など、未経験からのエンジニア転職に不安を感じている方にオススメです。
▼ こんなひとにはGEEK JOBがオススメ!
仕事の都合などで日中に時間が取れないなら、自由にプログラミング学習を進められるGEEK JOBが適しています。
また、規模が大きい企業が比較的多いため、安定・優良企業に就職できる可能性を少しでも高めたい方にオススメです。
違約金リスクが一応ありますが、既にお話したように転職前提であれば心配は無用です。
「自分のペースでガツガツ進めたい」
「とにかくドンドン努力して、良い企業に就職したい」
など、積極的でエンジニア転職へのモチベーションが高い方にオススメです。
GEEK JOBとプログラマカレッジを比較した結果をまとめます。
GEEK JOBとプログラマカレッジの徹底比較
▼ GEEK JOBとプログラマカレッジの主な違い
▼ 相違点だけど、実は重要ではないポイント
GEEK JOB、プログラマカレッジ共に、無料体験・説明会・個別相談を受け付けています。
未経験からITエンジニアに転職したいという方はぜひ、どちらか自分に合っていそうなプログラミングスクールを試してみてください。
某国立大学にて物理学を学んだのち、誰もが知っている大手電気メーカーに入社。大半の日本人が一度は使用したことがあるであろうBtoC製品を開発している組み込みエンジニアです。
* ハードウェア開発歴:4年
* ソフトウェア開発歴:1年
* ARMマイコンを使用したシステム開発経験あり
* 所有特許:4件
▼ プログラマカレッジのメリット