42Tokyoとは?過酷すぎるカリキュラムから評判・クチコミまで

記事更新日: 2021/02/13

ライター: いまり

エンジニア志望のひと

42 tokyo っていうプログラミングスクールがあるらしいけれど、どんなところなの?

雰囲気は?カリキュラムは?

エンジニア就職・転職に有利になったりする?

こんな疑問に答えます。

この記事を書いた人
いまり@組み込みエンジニア

某国立大学にて物理学を学んだのち、誰もが知っている大手電気メーカーに入社。大半の日本人が一度は使用したことがあるであろうBtoC製品を開発している組み込みエンジニアです。
ハードウェア開発歴:4年
ソフトウェア開発歴:1年
ARMマイコン搭載システムの開発経験あり
所有特許:4件

 

42 Tokyoは、2020年6月に日本でオープンしたばかりの、パリ発のエンジニア養成機関です。

プログラミングを学ぶ場ではありますが、ここ最近急増しているプログラミングスクールとは全くの別物

いまり

簡単に42 Tokyoの概要を箇条書きしてみますね。

▼ 42 Tokyoの驚くべき特徴

  • 完全無料、経歴不問、24時間365日オープン
  • 講師は存在せず、課題の提供と採点をするだけ
  • わからないところは調べるか、生徒間で教え合う
  • 課題が〆切までにできなければ、即退学
  • 学べる言語やスキルは完全に個人の自由
  • Piscine(ピシン)という、1ヶ月間にも渡る選考テストがある

なんとなく雰囲気はわかりましたか?

つまりは、

千尋の谷。過酷な学習環境

です。

42 tokyo は過酷なプログラミング学習の場…!

 

しかし、その超過酷な環境を乗り越えられれば、圧倒的なスキルを身に付けることができるであろう、とっても興味深い場所です。

いまり

実際のところ、アメリカにある同系列校『42 シリコンバレー』では、既にGoogleやフェイスブックなど超有名企業にエンジニアとして就職した卒業生もいるようです。

 

今回は、そんな42 Tokyoについて調べたことを記事にまとめてみました。

公式情報は当たり前として、海外サイトの情報や体験談なども情報源としています。

いまり

また、その集めた情報からわかる学習環境について、エンジニア同士で印象を話してみました。

42 Tokyoへの現役エンジニア達の印象

  • 良くも悪くも実力主義
  • かなり現場的な環境(実践力は鍛えられる)
  • 積極的に行動できるひとには向いている

結論は、「ほぼ、実務の現場!習うより慣れろの環境!」という結論になりました…!!

 

「プログラミングを本気で学びたい。」

「レベルの高い環境で仲間とスキルを高め合いたい。」

「GoogleやAppleのような超一流企業でエンジニアとして働きたい。」

もしそう思うなら、42 Tokyo(42東京) でプログラミングを学ぶのが最良の選択かもしれません。

いまり

思い当たるところがある方は、ぜひ続きを読んでみてください。

 

 

42 Tokyoとは?

出典:42 Tokyo 公式HP

42 Tokyoは、パリ発の「エンジニア養成機関」とされています。

コンセプトは、

「挑戦したいすべての人に質の高い教育を」

引用:42 Tokyo 公式HP

2013年に設立以来から各国に展開されていて、2020年6月コロナ禍中、遂に日本でオープンされました。

DMM.com社の出資により学費は完全無料、PCなどの開発環境も含めた施設をタダで使用することができます。

日本ではオープンしたばかりのため実績は未明ですが、アメリカにある『42 SILICON VALLEY』の受講生はGoogle, フェイスブック, テスラなどの超一流企業に就職しているひとも少なくないようです。

いまり

42 Tokyoのコンセプトは、世界的に経済格差が進行する中において大変素晴らしいものです。

これだけでも、どんな教育機関なのか気になりませんか?

 

受講条件

受講条件は、18歳以上。ただ、それのみです。

学歴や経歴は一切不要。学生でも社会人でも、プログラミング・エンジニアに興味があるひと全てが対象です。

ただ、実質的な条件として、1日8時間程度の学習時間を確保できるひとになりそうです。

公式サイトには下記のようなQAがあります。

(Q)学校に通いながら、入学することはできますか?

(A)学校に通いながら受講する方もいますが、課題にはおおよそ週平均35時間 (毎日5時間程度)以上の時間が必要です。

引用:42 Tokyo 公式HP

いまり

後述しますが、相当に厳しい環境です。

なので全くの未経験なら、余裕を持って8時間くらいは確保すると良いと思います。

(となると働きながらなどでは難しいかもしれませんね…。)

 

学習内容

学習内容は”なんでもアリ”です。少なくとも、プログラミング言語は自由に選べます。

ただ、カリキュラムの前半はC言語と決まっているようです。

初心者のうちは言語を共通化した方が全体的な成長効率が良いということで、汎用性の高いC言語が指定されているのだと思います。

いまり

プログラミングの基礎とも言える超メジャーな言語なので、経験しておいて損はないですよ。

 

画期的な教育システム

出典:42 SILICON VALLEY

42 Tokyoが一般的なプログラミングスクールと比べて異質なのは、その

画期的な教育システム

です。

ポイントは2つあります。

画期的な教育システムのポイント

  • 講師の不在
  • 生徒同士で教え合うピアラーニング
 

講師はいない

42 Tokyoのカリキュラム自体は極めてシンプルです。

課題が1つずつ与えられるので、それを期限までに解く。これを次々と繰り返していくだけです。

 

ただし、ここで画期的なポイント1つ目。

42 Tokyoには、講師が1人もいません。

 

42 Tokyoは「課題」と「場所」を与えるだけ

42 Tokyoではわからないことがあれば、

  • わからないなら自分で調べる
  • 調べてもわからないなら他の生徒に聞く

これだけです。…恐ろしい空間ですね(笑)

エンジニア志望のひと

生徒はプログラミング初心者ばっかりじゃないの?

 

これだと、誰も課題が解けないままなんじゃ…。

そんな意見もあるかもしれませんが、そうはならないようです。

42 Tokyoには300台ほどのMac PCが常設されている。つまり、教室となる空間には最大300人もの生徒が入れます。

数の力です。

皆が調べ続けていればそのうち誰かが課題を解きます。なかには地頭が良いひともいるでしょうから。

また、受講生の方のお話では、元々プログラミングができる優秀な方が参加しているケースもあるそうです。

本当にいるんだが、「お前、そんなに優秀なのになんでpiscine受けてるの。」と言いたくなるほど優秀なエンジニアがちらほらいる。大抵は、「なんか面白そうだったから」という理由。

引用:【42Tokyo合格者】piscine泳ぎ切ったので解説。実際どのくらい過酷?

いまり

既にエンジニアとしてバリバリ働いている方がいれば、教えてもらう機会は自然と多くなるかもしれませんね。

 

いずれにしろ、

基本は自分で調べる

わからないなら他人に聞く

わかる人が見つかるまで聞き回る

という流れを繰り返すことになりますね。

 

生徒が互いに教え合うピアラーニング

いまり

次のキーワードは、2つです。
・ランダムマッチング
・ピアラーニング

課題の完了を報告すると、自動的に2人1組がシステム上で作られます(ランダムマッチング)。

課題を終えた生徒は、相手の生徒(レビュアー)に課題の解法を説明します。

「課題はこういう内容で、○○を利用してこういう仕組みで解決しました」というように。

42 Tokyoは、これをピアラーニングと呼んでいます。

 

このピアラーニングにより、

ピアラーニングの効果

  • 説明する側は理解の深さを試され、
  • 他者への説明の経験を積むことになります。

もっと具体的に言えば、「説明をもとに相手にコードを組んでもらい、動作が確認できるまで」を実施する決まりのようです。

つまり、相手が自分よりスキルが低いひとなら、相手が理解できるまで説明し続けなければならないということです。

これについて、42 Tokyo代表の長谷川氏は下記のようにインタビューに答えています。

そうすると教える側の自分の頭も整理され、知識を得るきっかけになります。

頭の良い人達だけがズバッとレベルをあげていくのではなくて、教え合いの仕組みを取り入れることで全体のレベルが底上げするんです。

引用:目指す姿は「社会に接続する学校」学費無料、経歴不問の42 Tokyoが目指すエンジニア教育

いまり

”説明する”というのは意外と難しい行為です。

 

ただ、それにより各生徒の理解度は深くなるし、教えられる方は当然勉強になります。

生徒全体の成長が考えられた、とても興味深い教育システムですね。

 

受講生に要求される素養は3つ

ここまでお話して、なんとなく42 Tokyoがどんな教育機関かわかってきたと思います。

関連して、受講生に必要とされる素養は次の3つでしょう。

受講生に必要とされる素養

  • コミュニケーション能力
  • 簡単には諦めないメンタル
  • 学習に投入できる時間

調べてわからなければ、他の生徒に聞いて回ることになる。コミュニケーション能力は必須でしょう。

人見知りには辛いでしょうし、教える義理もない相手が答えたくなるような”礼節”なども要求されると思います。

 

また、メンタルも大事です。基本的には調べることが大前提なので、簡単に諦めるようではやっていけません。

人に教えてもらうにしても、自分が理解できるまで食い下がったりするような人間関係におけるメンタルも必要ですね。

 

そして、学習時間は言わずもがなですね。常に教えてもらえる環境ではないので、それなりの覚悟が必要です。

いまり

これはようするに、”リアルな現場”です。

 

仕事の環境だと思って挑戦するのが丁度良いのではないかと思います。

 

もちろん、そのぶんの高い経験値は期待できます。

【まとめ】42 Tokyoの画期的な教育システム

  • 講師は不在
  • わからないことは自分で調べる
  • 調べてもわからないなら、他の生徒に聞く
  • 課題を終えたら、2人1組で相手に説明する
  • 相手が理解するまで教える必要がある
  • 自分がレビュアーなら理解するまで教わる
  • これらを継続する

 

1ヶ月にも及ぶ入学試験『Piscine(ピシン)』

出典:42 SILICON VALLEY

さて、実は42 Tokyoに参加するまでに、2つの入学試験があります。

1つ目はWEBテスト、2つ目がPiscine(ピシン)と呼ばれるものです。

42 Tokyo|2つの入学試験

  • WEBテスト
  • Piscine(ピシン)

WEBテストはプログラミングの素養を問うための論理ゲームと暗記ゲームです。

論理ゲームがどんなものか気になるひとは、アメリカ系列『42 SILICON VALLEY』の公式HPで体験できます。詳しくは下記へどうぞ。

 

重要なのは、WEBテストを合格後に受けることができるPiscine(ピシン)です。

内容自体は体験入学のようなもので、これまでお話した内容だと思って頂ければOKです。

ようするに、「1ヶ月間、この過酷な環境に耐えることができるのか?」を問われているわけですね。

受講生の方の体験談を引用させて頂くと、とても過酷な様子が伝わってきます。

このpiscine、1番辛いのは初日。

スタッフは本当に最低限のこと以外、何も答えてくれない。

席について初めてのログイン、デスクトップ画面で何をどう進めるかまで、全て初対面の生徒同士で解決しなければならない。

あの異様な空間は忘れられない。かなりカオス。

最初の1週間で最後まで生き残る人が絞られるイメージ。

引用:【42Tokyo合格者】piscine泳ぎ切ったので解説。実際どのくらい過酷?

いまり

やはり、相当きついみたいです…。

 

ただし、ここを乗り越えられれば、その後も継続はしていけるのではないかと思います。

 

どんなひとが参加している?

出典:42 SILICON VALLEY

42 Tokyoには、様々なバックグラウンドを持った人が参加しているようですね。

未経験の現役高校生や大学生から、ゴリゴリのインフラエンジニア、一流企業の営業マンなど、本当に多種多様。おじいちゃんから日本語が喋れない外国人もいます。

引用:【42Tokyo合格者】piscine泳ぎ切ったので解説。実際どのくらい過酷?

アメリカにある『42 SILICON VALLEY』の公式HPを参考にしてみても、

  • 小売業出身者
  • 博士卒の経営コンサルタント
  • 大学で食品科学を学んでいたひと
  • 高校卒業後、寿司作りに勤しんでいたひと

など、とてもバラエティ豊かな経歴の生徒達が紹介されています。

いまり

本当に多種多様、誰にでも門戸を開いているという、ある意味で理想的なスクールですね。

 

エンジニア就職・転職に有利になるの?

これ、結構気になるひとも多いのではないかと思います。

結論を言ってしまえば、就職・転職に関するメリットは直接的にはないとなります。

なぜなら、就職・転職サポートというものは特にないからですね。

また、転職であればエンジニアは基本的にスキル重視ですから、42 Tokyoに在籍していたこと自体が評価されることは少ないと思います。

ただ一方で、スキルを確かに身につきますから、ポートフォリオ制作や採用面接時のコーディングテストなどには役立つと思います。

また、新卒学生が「42 Tokyoというところで、ガムシャラにコードを書いていました…」みたいな42 Tokyoの経験談を話したら、企業側にはかなり受けは良いはずです。

いまり

42 Tokyoそれ自体が就職・転職を有利にすることはありませんが、その経験をうまく活用することはできると思います。

経験や身に付けたスキルは損にはなりませんからね。

 

42 Tokyo の評判・クチコミ

たった3ヶ月で凄まじい成長

 

(辛いけれど)とにかく楽しそう

 

意外と優しいひとが多い

いまり

 

 

開講から年月が浅いのでクチコミの総数は少なめですが、内容はポジティブなものが多いです!

 

また、人によっては短期間で凄まじく成長しているようですね!(もちろん、本人の努力があってこそですが)

 

エンジニア同士で42 tokyo への印象を話し合ってみた

出典:42 Tokyo 公式HP

現役のITエンジニア目線では、42 Tokyoがどのように映るのか?

素晴らしいスクールか?未経験者にオススメしたいか?

当サイトのメンバーでもある現役SEと42 Tokyoへの印象を話し合ってみました。

現役エンジニア達の42 Tokyoへの印象
この記事で学べること
せかぺん氏
現役SE(客先常駐型)
客先常駐型の現役システムエンジニア。当サイト『リサーチライト』の運営メンバーの1人。
外見・中身ともに優しいお兄ちゃんです。
  • 現・開発保守プロジェクト主任
  • 客先常駐型SEとして5つ以上の現場主任を経験
  • 経験言語:java, c#, vbs, javascript, swift, Python
  • エンジニア歴:6年

いまり

まず、ざっくりとした印象としてはどう思う?

せかぺん

総合的な印象としては、良くも悪くも実力主義って感じだよね。

せかぺん

やる気ある人・積極的な人にはとても面白いけど、受け身な人は多分ボコボコにされるだけでは…っていう懸念はあるかな。

いまり

”とても面白い”っていうのは、具体的にどのあたり?

せかぺん

生徒同士で教え合う環境が面白い!
とにかく、現場感がある!

 

職場では、まず自分で調べてから聞きに来いっていうのが基本だし、そのことを緊張感を持って体験できるのは良いよね。

いまり

あ、それはわかるな。

ぼくも優秀なひとによく聞いたりするんだけど、なるべく相手のレイヤーに乗ろうと思って、事前に調べることも多い

いまり

調べが足りない状態で下手に聞いたりすると、怒られるケースもあるから。特に忙しい時だとね笑

いまり

あとは、なにか弱点があるとすれば?

せかぺん

多少、ランダム要素はあるってとこかな。良い仲間に巡り合えないと継続はきつそうだし。

ただ、本当にやる気があって環境を探し求めている人には勧めてみたいな。

いまり

プログラミングスクールと比べると、どう思う?

せかぺん

・自分で考える癖がある人
・自分から積極的に質問できる人
こんな人達は42tokyoの方が実践的に学べることは多そう。

反対に受け身になりがちな人は、素直にプログラミングスクールがオススメかな。

総括すると、

42Tokyoの特徴・向いている人

42Tokyoの特徴

  • 良くも悪くも実力主義
  • 職場と近い環境なので、実践的な経験は積める
  • ようするに、「習うより慣れろ」
  • そのポイントは生徒同士が教え合う仕組み
  • 良い仲間に巡り合えるかは、ランダム要素あり

 

42Tokyoに向いているひと

  • 自分で考え積極的に行動する人は、42 Tokyoに向いている
  • 受け身がちな人は、プログラミングスクールがオススメ
 

【まとめ】本気で挑戦したいひとは、ぜひ42 Tokyoへ

出典:42 Tokyo 公式HP

今回の内容をまとめます。

【まとめ】42 Tokyo とは?

42 Tokyoの特徴

  • 完全無料/経歴不問/24時間365日オープン
  • 学べる言語やスキルは完全に個人の自由
  • 講師は存在せず、課題の提供と採点をするだけ
  • わからないところは調べるか、生徒間で教え合う
  • 参加者は年齢や経歴も多種多様
  • いまのところ、ポジティブなクチコミが多い

 

参加のための選考試験

  • WEBテスト
  • 1ヶ月にも及ぶ『Piscine(ピシン)』

 

42 Tokyoに向いているひと

  • 自分で考える癖がある人
  • 自分から積極的に質問できる人
  • コミュニケーション能力がある人
  • 簡単に諦めない人
  • ほぼ終日を学習に当てられる人

42 Tokyo、凄まじい環境です。かなり過酷、誰でも生き抜ける場所ではないと思います。

ただ、本当にプログラミングを学びたい、やる気があるというひとには、必ず何かしらの結果をもたらしてくれる最高の環境です。

現役エンジニアが言うように、実際のところかなり現場に近い様子なので、今後エンジニアとしてどう働いていきたいかを見極める場としても良いと思います。

興味があるひと、挑戦したいひと、将来エンジニアとして自立していきたいひとは、ぜひ42 Tokyoの門を叩いてみてください。

 

この記事を書いたライター

いまり

某国立大学にて物理学を学んだのち、誰もが知っている大手電気メーカーに入社。大半の日本人が一度は使用したことがあるであろうBtoC製品を開発している組み込みエンジニアです。

* ハードウェア開発歴:4年
* ソフトウェア開発歴:1年
* ARMマイコンを使用したシステム開発経験あり
* 所有特許:4件

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