元テモナCTO・EMが話す未経験採用の実態【イベント参加レポ】

記事更新日: 2021/01/13

ライター: いまり

こんにちは、BtoC電機メーカーエンジニアの『いまり』と申します。

 

2021年1月12日、プログラミング教材を扱うTechpitが主催する『企業側から見た業務未経験者の採用とは <駆け出しエンジニア向け>』と題されたオンラインイベントに参加してきました!

イベントのメインは、テモナ株式会社の元CTO(最高技術責任者)中野氏と元EM(エンジニアリングマネージャ)高橋氏によるお話です。

 

個人的には、とても面白い学びが多いイベントだったな~と思いました。 印象に残ったポイントをまとめたのが、下記の私のツイートです。

今回は上記のポイントを掘り下げていく感じで、ひと通りの内容と私の感想をまとめていきたいと思います。

 

…少々余談ですが。

このレポートについて、イベント主催のTechpitさんからお褒めの言葉を頂きました!(´艸`*)

イベント主催者さんにも認めて頂いた記事なので、未経験採用”についての情報がしっかりまとまっていると思います。

そのイベント興味あったけど、見逃してしまった…!

未経験からエンジニアになりたい…!

こんな方々はぜひ、読んでいってください。

 

イベントの概要

イベントの流れはこんな感じでした。

  • 元CTO中野氏によるお話
  • 元EM高橋氏によるお話
  • パネルディスカッション
  • 質疑応答

Zoomによるオンラインイベントで、参加者は自由にチャットで質問を送れる”対話型”のイベントでした。

参加者は25名くらいでしたが、皆さん自由に質問をされていて、リラックスした良い雰囲気でしたね。

内容と感想ですが、時系列ではなくハイライトという感じでまとめていきます。

個人的に印象に残ったところが中心になりますが、悪しからず!\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 

ベンチャー企業は理念採用

これが個人的に一番、「ほぅ……!」となりました。

ベンチャー企業は採用において、スキルよりも企業理念とのマッチングを重視するという話でした。

「応募者がその事業に興味を持っているか、価値観に共感しているか?」ということですね。

何故かというと、そっちのほうが伸びしろが大きいからということでした。何か大変な事があっても頑張れるからと。

 

実際、元CTOの中野氏はその考えをもとに、ある時期に98%文系未経験を採用した経験もあるそうです。

元EMの高橋氏も理念重視には賛同していて、「これからエンジニアになりたい人は、共感できる企業に巡り合うまで探すべき」と仰ってました。

ただ、全てのベンチャーが理念重視ではないということも注意として付け加えていました。まあ、100%ということはないですよね。

また、スキルがなくても良いという意味でもない。スキルは前提としてあるべき、ということも補足していました。

 

「どっちだよ!」とこれを読んでいる方は思うかもしれませんが、まあ理念もスキルも重要。

ただ、大企業に比べるとベンチャー企業は理念重視というところでしょうね。

ちなみに、お2人が在籍していたテモナについては、”理念ドリブン”という表現をしていました。「理念が話せない社員はいない!」とのことです。

 

自分自身の進むべき方向を明確に

理念とのマッチングと似た話で、IT業界はとにかく幅広いので、「自分に合った仕事を見つけるように」とのアドバイスもありました。

テストが好きなのか、コードが好きなのか、はたまた教育なのか、サーバー作業なのか?

企業とのマッチングを前提に考えれば、「自分自身の進むべき方向を明確にすべき」というのは確かに納得できるお話でしたね。

 

企業理念を見極める方法

企業理念とのマッチングが重要だと。

「じゃあ、その理念とか共感できるかどうかって、どうやって確かめればいいの?」

そんな話題になりましたが、なかなか面白い回答をされていました!

  • SNSを経由して採用担当じゃない社員と会話する
  • 可能なら、業務委託を引き受ける

中野氏曰く、まずは採用担当じゃない社員と話せと。そこから本音や社内に浸透している感覚がわかると。

採用担当は理念などは話過ぎていてペラペラと出てくるから、あまり信用できないとのことでした(笑)

 

高橋氏は、さらに入り込んでみるべき。仕事を業務委託などで引き受けて、その会社と直接仕事をするのが良いと仰っていました。

それは、例えばクラウドワークスなど。

 

それを聞いた私としては「ハードルが高え!」というの正直な感想でしたが、確かに企業と自分の相性を確かめるには最も良い方法かもとは思いました。

また、それが自分の方向性を明確になるきっかけになるとのこと。「なんか、違うな」って思ったら、それも収穫だということですね。

 

逆に企業側はどう見極めてくるのか?

応募者側は、前述の方法で企業を探ると。

じゃあ、そんな応募者達を企業側はどう見極めてくるのか?、という話題も上がりました。

それについて中野氏は、「追い込まれた時や人生の局面におけるエピソードを聞き出す」と仰っていました。

「人生で追い込まれた経験はありますか?」
「その時、どうしましたか?」
「なぜ、そうしたのですか?」

という風にWhy?を重ねながら、質問していくようです。そうすると、その人の本質が見えてくると。

 

高橋氏は次のように補足されていました。

「もし例えば、『考えて行動しろ』という理念の企業だったら、考えて行動した経験談・エピソードを引き出せるような質問をする」と。

なるほど…。とてもわかりやすい例えです。

 

採用活動へのコロナ影響

コロナ影響を懸念した質問もありました。ホットなワードですからね。

「未経験者は採用されないのでは…」そう心配している声もチャットに流れていました。

これについては、IT業界は広いので一概に言えない、企業によるとのことです。

例えば、コロナ禍でも売上が伸びている企業ってありますよね。ウーバ○イーツとか。

こういう一部企業は採用も活発だから、行きたいところがあればチャレンジしたらいいんじゃないかなと仰ってました。

 

エンジニアの職業寿命

「聞きにくいのですがエンジニア職は職業寿命はあるのでしょうか。。。」

こんな質問もチャットに流れました。

これについては中野氏、「職業寿命はジャンルによる」とのこと。

 

例えば、javascriptのフレームワークみたいな変化の移り替わりが早いところは寿命が短い。

一方で、Ruby業務委託とかは中野氏自身が60歳のエンジニアに依頼していたりする。テスタ業務とかはむしろベテランの方が手馴れていたり。

基本的にベースとなるスキルは廃れないので寿命は長いとのこと。OSI基本参照モデル、ER図、ネットワーク関連のスキルなど。

こういうのも結局は、「自分がどういうエンジニアになりたいか」が大事なんだなと改めて思いました。

 

他にも成長するための仕事観など

駆け出しエンジニアのための仕事観のアドバイスなどもありましたね。

例えば、与えられた仕事は3年くらいは頑張れ。すぐやめてしまうと、身につかないまま年を取ってしまう。

最初の1年は何でも仕事を引き受けて、とにかく経験を積みなさい。むしろ、仕事を任せてもらえるポジションをどう確保するかが大切、など。

 

最初の頃は、スキルや経験を積み上げていくために仕事をたくさん経験しろっていうことですね。

ちなみに、付け加えて「ブラック企業に勤めろと言っているわけではない」ということも中野氏が仰られていました(笑)

 

炎上案件は成長のチャンス

文脈や時系列は別ですが、エンジニアの”炎上案件”についての話もありました。

えー…、残念な(?)お知らせです。

 

「炎上案件は成長のチャンス」

 

だそうです。炎上には自ら突っ込んでいけと。

(つらたん(死語?)……_(:3」∠)_)

まあ、理解できます。自分の処理能力を越える仕事を経験すると、成長するという話ですね。筋肉の超回復と同じ原理です。

とはいえ、その場で「わかりました!炎上に突っ込んで燃えてきます!」と考えた勇者は恐らくいなかったでしょう。わたしも理解はできますが、嫌ですw

 

ちなみにちょっと面白かったのが、「徹夜したくないのですが…」という質問に対して、「徹夜したくないのは皆同じだよ(笑)」と高橋氏が返していました。

一方で、

「でも、徹夜するのは目標や責任が上位に来ているから」

そうも付け加えていましたね。

人間のレベルが違え…。

 

【総評】気軽で学びが多い、楽しいイベントでした

こんな感じで振り返りを終えます。

繰り返しになりますが、個人的には”ベンチャー企業は理念採用!”と言い切っていたのが、やっぱり印象に残ってましたね。

これからエンジニアを目指す方々は、ぜひ参考にしてみてください。

最後にここで言うのもなんですが、運営のTechpitさん、お疲れさまでした!また、次回も楽しみにしております!

どうでもいいですが、わたしツイッターで感想を呟いた時に、ハッシュタグ#techpitを思いっきりスペルミスしていましたw

以後、気を付けます…!

皆さん、ここまで読んでくれてありがとうございました!

 

 

転職を考えている方は、次のページを是非読んでみてください。

知人のサイトですが、転職についてのノウハウがよくまとまっています。

>> 現役人事が選ぶ|本当におすすめの転職サイトと失敗しないためのコツ【JobTier】

この記事を書いたライター

いまり

某国立大学にて物理学を学んだのち、誰もが知っている大手電気メーカーに入社。大半の日本人が一度は使用したことがあるであろうBtoC製品を開発している組み込みエンジニアです。

* ハードウェア開発歴:4年
* ソフトウェア開発歴:1年
* ARMマイコンを使用したシステム開発経験あり
* 所有特許:4件

この記事に関連するラベル

ページトップへ