機械系エンジニア(機械設計)の将来性【現役エンジニアの見解は?】

記事更新日: 2021/02/20

ライター: いまり

エンジニア志望のひと

機械設計の仕事に興味があるんだけど、機械設計職の将来性ってどうなの?

エンジニアになりたいけれど、他の職種と比べて迷っている…。

こんな疑問に答えます。

この記事を書いた人
いまり@組み込みエンジニア

某国立大学にて物理学を学んだのち、誰もが知っている大手電気メーカーに入社。大半の日本人が一度は使用したことがあるであろうBtoC製品を開発している組み込みエンジニアです。
ハードウェア開発歴:4年
ソフトウェア開発歴:1年
ARMマイコン搭載システムの開発経験あり
所有特許:4件

この記事では、機械設計職の将来性について、現役の電機メーカーエンジニアの意見をまとめました。

いまり

私自身は回路設計・ソフトウェア開発がメインなので、社内の機械設計エンジニアにインタビューする形で情報を集めました。

機械設計エンジニア
M氏

大手電気メーカーBtoC製品を担当する機械設計エンジニアです。筆者にとっては先輩に当たる方で、機械設計10年間の経験値をお持ちです。

モノづくりの経験からか手先がめちゃくちゃ器用で、ピンセットを使わずに数mm単位の細かい作業をやってのけてしまうゴールデンフィンガーの持ち主です。

会話させて頂いた感触としては、現場の雰囲気が伝わるリアルな意見をいろいろ聞くことができました!

…その中には愚痴も含まれていましたが…(笑)

 

実際に聞いた内容をまとめると、ポイントは下記の3つという結論に至りました。

機械設計職の将来性|3つのポイント
  • 機械設計職がなくなることはない
  • 製品や企業の将来性には注意
  • プログラマに比べると働き方の幅は狭い

いまり

将来性そのものに不安は感じる必要はありませんが、いくつか注意事項・補足がある感じですね。

この記事を読んでほしい方

  • 機械設計職になりたいけど将来を不安に感じている方
  • これから就職する上でどの仕事にするか悩んでいる方
  • 理系学生や専門学生の方

いまり

機械系エンジニア(機械設計)に興味があるひとは、ぜひ読んでみてください。

いまり

というわけで、よろしくお願いします!

M氏

はい、愚痴も含めていろいろ語れますよ(笑)

 

 

機械系エンジニア(機械設計)は絶対になくならない

いまり

わたしのイメージ、「モノづくりの根幹である機械設計がなくなることはない」と考えているのですが、認識は合っていますか?

M氏

それは勿論だね。機械設計は絶対にこれからも必要だと思うよ。

これが1つの結論です。「モノがこの世にある限り、機械設計の仕事はなくならない」ということです。

そして、設計対象となるモノはこの世に溢れるほど存在しているということがポイントですね。

M氏

僕は電子機器の設計だけど、いろいろあるからね。

文房具とか工場設備とか…。うん、本当にいろいろある…!

機械設計が担当するモノの例

電子機器、文房具、家具、自動車、船、飛行機、ロボット、工場設備、部品、梱包用のパッケージ、…などなど

身の回りを見渡してもわかりますが、機械設計の対象となるモノは数え切れないほどあります。もはや無限に近いですね。

それらを創り出すのには漏れなく機械設計の工程が必要なので、今後も機械設計職がなくなるなんてことはありませんね。

M氏

むしろ、モノが多すぎて機械設計するひとが足りないくらい(笑)

愚痴になっちゃうけど、全然仕事が減らないよ…。

いまり

…(笑)

 

AIによって仕事は少なくなることはないの?

いまり

よくある疑問かもしれませんが、AI(人工知能)で仕事が奪われるなんてことはないんですか?

M氏

一部はあるかもしれないけど、なくなりは絶対しないかな。

機械設計の仕事は手作業が多いから、そこがAIに代えられないんだよね。

普段わたしも機械設計の方々の仕事を横目で見ているのでわかるのですが、手作業の仕事がかなり多いです。

機械設計|手作業の仕事

  • 試作品(モック)の評価(耐久性・干渉など)
  • 生産ラインから上がってきた試作品のバラツキ検証
  • 改善検討のための試作品の改造
  • 信頼性試験(環境試験)

M氏

ピンセットとかノギス使ったりして、手作業は何かしらやっているなあ。

有りもので試作品みたいの作って、偉い人に説明したりとか(笑)

いまり

CAD設計したら後は3Dプリンター…みたいなスムーズさはあんまりないですよね。意外と。

M氏

会社や部署によっては3Dプリンターないことも多いからね…。アレ、結構高いから…。

いまり

貧乏は辛いですね…(笑)

というわけで手作業が多い機械設計の仕事がAIに代替されることは、ほとんどないと考えてOKですね。

仕事がなくならないという点については、将来性は安心できそうです。

 

企業の将来性は別問題!

M氏

機械設計の将来性、というと仕事がなくなることはないと思うけど、特定の製品とか企業については懸念はあるかもね。

いまり

というと?

M氏

”モノ”によっては、将来性がないものもあるってこと。

聞いてみれば納得ですが、モノは無限に存在する一方、今後なくなるモノというのは間違いなくあるということです。

今後なくなる傾向にあるモノ

文房具、カメラ・プリンターなどの一部の電子機器…など

つまり、機械設計という仕事ではなく、モノそれぞれの将来性にバラツキがあるというわけです。

デジタル化・ペーパーレス化・スマホの多機能化につれて、文房具やカメラ・プリンターの市場は厳しい状況になっています。

もしこういった製品の専門するポジションになってしまうと、将来性が安定とは中々言えません。

M氏

機械設計スキルは転用しやすいし大抵は大丈夫なんだけど、カメラの光軸設計みたいな斜陽産業の専門家っぽくなると、それはちょっと危険かなと思うかな。

いまり

なるほど。機械設計でも企業や製品の将来性には注意しなきゃならないということですね。

 

【補足】汎用性が高いのはプログラマ

M氏

将来性とは話が逸れるし、あくまで補足なんだけど。

働き方がこれからの時代に沿っているのは機械設計よりもプログラマかも。エンジニアの範囲で比べたらだけど。

いまり

あ、それわたしも回路設計職なのでわかります。リモートワークとかができないってことですよね。

M氏

そう、回路もそうだよね。
どうしても”モノ”がないと仕事にならないから、リモートワークってなかなかできないんだよね。

あと、最近流行りの副業も機械設計スキルはなかなか転用できない…笑

いまり

副業は回路設計もできないです(笑)。

確かにプログラマの方がいろいろ融通利いたり、応用できる感じは本当に羨ましいですよね…!

なんだか愚痴みたいになってしまいましたが、これからの働き方に合っているのはプログラマ(エンジニアの中では)という話にまとまりました。

機械設計の仕事は確かになくなることはないし、そういう意味では将来性はあります。

一方で、同じエンジニアでもプログラマに比べると、リモートワークや副業はしづらいです。

プログラマはPCがあれば比較的どこでも仕事はできますし、素晴らしいサービス・アプリケーションが作れれば、Web経由で展開しやすく稼げることも多いです。

M氏

仕事がなくなることはないけれど、そういう働き方の自由度みたいなところで機械設計をオススメできるかって言われると、正直微妙かも…(笑)

いまり

機械設計になるならその辺りの覚悟は必要ですね(笑)

もし進路に悩んでいる学生の方など、エンジニアになりたいけれど職種に悩んでいる方は、こういうのを基準に考えてみても良いかもしれませんね。

 

【まとめ】機械設計職は将来性も十分!いくつか注意点は忘れずに

今回の内容をまとめます。

機械設計職は将来性も十分!ただし、注意点アリ

機械設計の将来性

  • 機械設計は絶対になくならない
  • 設計対象は無限にある上、AIに取って代わられることもない

 

▼ いくつか注意点アリ!

  • 企業の将来性は別問題!
  • プログラマに比べると働き方の自由度は低い!

機械系エンジニア(機械設計)の仕事がなくなることはありません。この世に文明がある限り。

興味があるひとはぜひ安心して機械系エンジニア(機械設計)を目指してもらえればな、と思います。

この記事を書いたライター

いまり

某国立大学にて物理学を学んだのち、誰もが知っている大手電気メーカーに入社。大半の日本人が一度は使用したことがあるであろうBtoC製品を開発している組み込みエンジニアです。

* ハードウェア開発歴:4年
* ソフトウェア開発歴:1年
* ARMマイコンを使用したシステム開発経験あり
* 所有特許:4件

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