プログラミングスクールの闇深いクチコミの数々【現実を伝えます】

記事更新日: 2021/04/16

ライター: いまり

プログラミングスクールには闇深いものがあります。

プログラミングスクールは2018年頃から爆発的に増え、IT業界の人材不足問題を解決する救世主かと思われました。

…が、月日が経ち2020年頃から様々なクレームが発生して、一部プログラミングスクールはSNS界隈で炎上にまで発展しました。

最も話題になったのは、恐らく下記のとある個人アカウントさんのツイートですね。

2021年1月の当時、この1件のツイートがとても衝撃的だったため、ここで一気に某プログラミングスクールが注目を浴びる形になりました。

この1ツイートが2000リツイートを超えるほどの大きな話題になったことからも、プログラミングスクールが決して楽園の入り口のような存在ではないことがわかります。

 

この記事では、プログラミングスクールの数々の闇に触れたクチコミと、とあるプログラミングスクール関係者達の発言をまとめています。

プログラミングスクール関係者である知人は、たとえば以下のようなことを話してくれました。

スクール関係者

某プログラミングスクールでは、「エンジニアの平均年収は600万!」というコピーで広告を打っているけれど、未経験からの転職では300万が実際のところ。

スクール関係者

低いところだったら、200万円台もあるね。

 

プログラミングスクールは決して楽園の入り口などではありません。一歩間違えれば、奈落の穴です。

プログラミングスクール卒業後の未来には未経験者にとって厳しい現実が待っているし、一部のプログラミングスクールはその現実を伝えもせずに未経験者を過酷な環境に送り込みます。

プログラミングスクールを卒業するということは、決して『有名大卒』のような就職のための切符ではないのです。

だから、もしあなたがプログラミングスクールへの入学を検討しているのならば、正しい情報を知らなければなりません。

 

この記事を読んで欲しいひと

  • 未経験からエンジニアに転職しようと考えているひと
  • プログラミングスクールの受講を検討しているひと

ぜひ、厳しい現実から目を背けず、この記事からプログラミングスクールのリアルな情報を知って頂きたいです。

この記事を書いた人
いまり@組み込みエンジニア

某国立大学にて物理学を学んだのち、誰もが知っている大手電気メーカーに入社。大半の日本人が一度は使用したことがあるであろうBtoC製品を開発している組み込みエンジニアです。
ハードウェア開発歴:4年
ソフトウェア開発歴:1年
ARMマイコン搭載システムの開発経験あり
所有特許:4件

 

プログラミングスクールの利益構造

いまり

プログラミングスクールのことを『生徒にプログラミングを教えてお金をもらうビジネス』だと思ってはいませんか?

これ、半分は正しいのですが、もう半分は違うんです。

じつは一部のプログラミングスクールは、『人材斡旋業』も兼ねています。

つまり、企業に人材(受講生)を紹介して、その人材紹介料を受け取っているんですね。

「就職先として提携企業を紹介します」という広告を見たことがあるかもしれませんが、人材斡旋とはまさにそれのことです。

プログラミングスクールとしては、受講生が提携企業に就職したほうが売上があがるため、評判の悪い企業でも多少無理に紹介してくることがあります。

刺激的な言い方をすれば、『人売り』と表現されたりすることもあります。

この人材斡旋こそが、プログラミングスクールの闇の1つ目です。

いまり

「提携企業を紹介するから高確率で就職できますよ」という話の裏には、そういった利益目的の裏があるわけです。

 

転職保証の罠

エンジニア志望のひと

でも、ブラック企業を紹介されたとしても、断ればいいんじゃない?

就職しなければならない義務があるわけではないでしょ?

いまり

それがひとによっては断れない仕組みがあるんです。

その仕組みこそが”転職保証”です。

皆さん、転職保証という仕組みをご存知ですか?

転職保証とは?

転職保証とは、「プログラミングスクール卒業後、受講生が転職できなかったら受講料を全額返金する」という仕組みです。

一見すると、とても良い仕組みですよね。

受講生としては、

エンジニア志望のひと

それだけ転職を成功させる自信があるんだな!仮に転職失敗しても全額返金ならありがたい!

 

と思ってしまうわけですね。

いまり

…が、この転職保証、じつは凄く条件が厳しいんです。

たとえば、こんなクチコミがあります。

週20件の応募!これはさすがに厳しいですね…。

いろいろ利用規約などを調べてみると、一般的に下記のような条件が指定されています。

一般的な転職保証の条件

  • カリキュラムを日程通りにこなしていること
  • 転職の意思なしとされる行動をしないこと
  • 紹介した企業には基本的に応募すること

これらのどれかを達成できなければ、転職保証は受けることができなくなってしまいます。

 

…少し話が逸れてしまってしまいましたね。

つまり、ここで言いたいのは、「転職保証があるから、このプログラミングスクールに通おう!」と入学してしまうと、納得した企業じゃなくても転職せざるを得ないケースがあるということです。

というのは、資金が足りず受講料が払えないために、すぐに転職を決めなければならないという方もいるからです。

 

転職保証を頼りにして入学を決めていたら、十分な生活資金が用意できていないこともきっとありますよね。

いまり

もし都内に一人暮らしとかされていたら、数ヶ月の収入なしってかなりキツイと思います。

でも、実際に受講してみたら条件が厳しすぎて転職保証を受けることができない。

「それなら、仕方ない…」と、生活資金を稼ぐために、多少無理にでも転職活動をして結局は転職することになってしまいます…。

 

この転職保証という仕組みが、プログラミングスクール2つ目の闇です。

聞こえの良い宣伝文句だけれども、現実的には保証を受けることは難しいし、それによって逃げ道を失った受講生が納得いかない企業でも転職せざるを得なくなる、ということです。

いまり

『転職保証』と聞くと素晴らしいサービスかに思えますが、非現実的な保証制度なので決して当てにしてはならないのです。

 

無料プログラミングスクールの闇

プログラミングスクールの2つの闇、

  • 人材斡旋
  • 転職保証

を、より典型的にしたものが『無料プログラミングスクール』という存在です。

無料プログラミングスクールは、一般的なプログラミングスクールから受講料を除いたもので、ようするに「完全なる人材斡旋業」です。

人材斡旋業ですから、受講後に転職活動をしなかったり内定を下手に断ったりすれば、違約金を取られることになります。

つまり、本当に無料を前提にして生活資金に余裕がなければ、こちらも逃げ道がなくなってしまうわけです。

いまり

「とにかく就職したい!」という方には悪くないサービスなのですが、理解が浅いまま入学すると後悔する可能性が高いです。

 

就職先はブラック企業の可能性も

大変残念な話ではありますが、就職先がブラック企業ということも有り得ます。

とある無料プログラミングスクールを卒業した方がブラック企業に就職した話がありますので、一部をここに引用させて頂きます。

開発スケジュールは社長が思いついた機能を誰かが開発する流れなので常にグダグダ。SESで現場に出ている社員は常駐先の仕事が終わってから自宅で開発をしているらしい。もちろん残業代なんてものは存在しない。よって誰も開発したがらない。社長はこのサービスを市場に流通させると息巻いていたが、とても使い物にはならないクオリティ。ゴミだ。ゴミを開発する仕事だ。

引用:はてな匿名ダイアリー

もちろん、無料プログラミングスクールだからブラック企業に転職する羽目になるということではありません。

有料プログラミングスクールでも大学新卒でも、ブラック企業に就職してしまう可能性はあります。

ただ、理解しておかなければならないのは、就職先となる提携企業というのはブラック企業を除けるほど精査されているわけではない、ということです。

いまり

もし、あなたが無料プログラミングスクールの利用を考えているのならば、可能性の1つとしてブラック企業の存在は頭に入れておくべきです。

いまり

(ちなみに上記のブラック企業に就職してしまった方は、別の企業に転職して楽しくエンジニアとして働けているみたいです。良かったです…!)

 

就職先が1つしかない無料プログラミングスクールも

これは無料プログラミングスクール特有の闇なのですが、そもそも就職先が1つしか用意されておらず選ぶ権利すらない、ということもあります。

たった1つの就職先というのは無料プログラミングスクールの運営会社のことで、実質的に社内研修の代わりと捉えることもできるでしょう。

一部の無料プログラミングスクールだけの話ですが、このことを知らないで入学すれば、まず後悔すると思います。

いまり

ちなみに、こういった就職先が運営会社だけという無料プログラミングスクールは、大抵は評判が良くないです…。

なので、基本的に入学をオススメすることはできません。

 

プログラミングスクールの誇大広告

ここまで紹介したプログラミングスクールの闇、そもそもの原因は”過激な誇大広告”です。

一部のプログラミングスクールによる行き過ぎた宣伝が、後悔してしまう人達を増やしてしまっています。

 

平均年収600万は遠い話

「エンジニアの平均年収は600万円!他業種からすれば、200万円も収入アップ!」

 

こんな広告が、一部のプログラミングスクールからは発信されていたりします。

しかし、とある某有名プログラミングスクールの関係者と話す機会を得た際に、年収についての厳しい現実をお聞きしました。

スクール関係者

某プログラミングスクールでは、「エンジニアの平均年収は600万!」というコピーで広告を打っているけれど、未経験からの転職では300万が実際のところ。

スクール関係者

低いところだったら、200万円台もあるね。

SES(客先常駐型)が注目を浴びてたりもしますけれど、SESに限らず自社開発でもそんなものですよ。

 

「未経験からの転職だと年収300万円が普通」というのは確かにその通りで、この年収の現実について正直に話している別のプログラミングスクールもありました。

▼ 下記のイベントでそのことが語られていました

 

未経験からフリーランスの現実

率直に言います。

「未経験から3ヶ月でフリーランス!!」という広告がありますが、これは非現実的です。

これについては当サイト運営メンバーである、現役フリーランスSE『おうま』氏も次のように話しています。

おうま

「未経験から3ヶ月でフリーランス!!」なんて現実的じゃないよ。

おうま

正直当たり前の話なんだけど、「実績のない未経験者に企業がまともな案件を依頼してくれる」なんてことないよね。

おうま

WordPressを使ったWeb制作とかはプログラミングスキルとかじゃなくて簡単にできるから、それでフリーランス活動できないことはない。そういう意味では嘘とは一概に言えない。

おうま

けれど、その場合は「単価の安い案件を必死にこなして日銭を稼ぐ」ような状況に嵌ってしまうから。そんな生活続けられないし、嫌でしょ?

 

 

採用業界からもプログラミングスクールへの不信感が募っている

いまり

ある意味、最も闇深いものです。

意外と知られていない『The・プログラミングスクールの闇』です。

2020年頃から、プログラミングスクールは採用業界から不信感を持たれ始めています

どういうことか。まずは下記のクチコミを見てみてください。

いまり

わかりますか?

極端に言えば、プログラミングスクールを利用することでそれがマイナス評価につながる可能性があるということです…!

一部のプログラミングスクールの卒業生において、単純なスキルやエンジニアとしての考え方が身に付いていないことがあり、人事・採用業界に不満を持たれてしまっている状況です。

もちろん、これは受講生自身の責任もあり、そのプログラミングスクールの卒業生すべてが駄目というわけでは決してありません。

ただし、「プログラミングスクールの卒業生は質が低い」という風評被害がある中、そもそもプログラミングスクールの存在意義が問われてしまっているところがあります。

卒業生・プログラミングスクールすべてが悪いわけではありませんが、プログラミングスクール業界全体に影響が及んでしまっている事実があるのです。

いまり

何も知らなければ、「プログラミングスクールを卒業した」という事実が良い経歴のように思えますが、決してそうとは限らないということを理解しておく必要がありますね…!

 

良いプログラミングスクールの条件とは?

エンジニア志望のひと

こんなに問題がたくさんあるんだったら、やっぱりプログラミングスクールって駄目じゃないの…?

 

いまり

もちろん、誠実なプログラミングスクールもありますよ。

ここからは、良いプログラミングスクールの条件を伝えておきましょうか。

良いプログラミングスクールは、次の3つの条件を満たすものだと考えています。

良いプログラミングスクールの条件

  • 講師が現役エンジニア
  • カリキュラムをしっかり公開している
  • 身につけられるスキルや個人成果物サポートを売りにしている

 

講師が現役エンジニア

いまり

講師が現役エンジニアであることは重要なポイントです。

じつは、有料・無料プログラミングスクールに限らず、プログラミングを教える講師が非エンジニアということも少なくありません

その実態は、たとえばプログラミングスクールの卒業生の業務未経験者だったりします。

しかし、それでは実践レベルのスキルを学ぶことは絶対にできません。

当たり前ですよね。教える側が業務未経験なのですから。

いまり

人件費の関係もあるため最初は未経験者がサポートくらいなら良いですが、最低でも成果物作成の段階において現役エンジニア講師は必須だと考えましょう。

 

カリキュラムを公開している

いまり

カリキュラムの公開の有無で、プログラミングスクールの学習の質がほとんどわかります。

正直なところ、カリキュラムをまともに公開していないプログラミングスクールは多いです。

恐らく初心者が見てもよくわからないケースが多いため、という理由からだとは思います。

しかし、誠実で評判の良いプログラミングスクールはカリキュラムを公開している傾向にあります。

いまり

昨今、不信感の多いプログラミングスクール業界において、信頼を勝ち取るための取り組みと思われます。

プログラミングスクール受講を検討されている未経験であろう皆さんがカリキュラムを見てもよくわからないかもしれませんが、活用する方法はあります。

たとえば、『MENTA』というサービスなどでエンジニアと会話することができたりします(料金1,000円/時間~)。

こういった現役エンジニアと話せる場を設けて、カリキュラムをチェックしてもらうというのもアリと思います。

他にもSNSコミュニティなどを利用しても良いですね。

いまり

実際のところ、カリキュラムがわからなければどの程度の学習ができるのか外からは判断できません。

どれほど詳しく公開しているかはスクール選びのチェックリストに入れておいて損はないと思います。

 

身に付けられるスキルや個人成果物サポートを売りにしている

いまり

プログラミングスクールを選ぶ際は、身につけられるスキルや個人成果物サポートを売りにしているところがオススメです。

スキルや個人成果物サポートを押し出しているプログラミングスクールは、本当に受講生のエンジニアとしての成長を考えています。

エンジニアはスキル重視の世界ですし、『一生勉強』が当たり前の価値観です。

特に未経験からエンジニアとして働くのは、最初はかなりキツく感じることもあるでしょう。おそらく、わからないことだらけですから。

だから、受講生の成長をしっかり考えて、スキルの成長や成果物の作成をサポートしているプログラミングスクールが良いですね。

いまり

逆に、『転職成功率』や『短期間の卒業』を売りにしているプログラミングスクールはオススメできないことが多いです。

なぜかと言えば、『転職成功率』や『短期間の卒業』はエンジニアとして”本質的ではない”からです。

確かにそれらが本当ならば、プログラミングスクールの受講期間および転職活動は楽かもしれませんが、エンジニアとして転職してからが苦労する羽目になる可能性があります。

人によっては「早く転職しなければならない」などの事情もありますから一概には言えませんが、その場合は”プログラミングスクールの闇”に触れる確率は高くなると理解しておきましょう。

 

【まとめ】プログラミングスクールが闇深いのは、受講生の人生を左右し得るから

今回の内容をまとめますね。

プログラミングスクールの闇深い5つの現実

  • 企業から人材紹介料を受け取る『人材斡旋業』
  • 転職保証は当てにできない罠
  • 無料プログラミングスクールの闇
  • 年収やキャリアについての誇大広告
  • 採用業界から募りつつある不信感

プログラミングスクールがなぜ闇深くなりやすいかと言えば、それは受講生の人生を左右する『転職』に関わるからです。

教養として学ぶだけなら、これほど問題視されることはなかったと思います。

ただ、そこに「転職という受講生1人1人にとって人生を左右するほどの重大イベント」を利用したサービスが展開されるから、闇になりがちなのです。

プログラミングやエンジニア業界というのは、未経験者から見るとさっぱりわからないことがほとんどですから、言ってしまえば『情弱ビジネス』になりやすいんですよね。

いまり

人1人の人生を左右するのだから、プログラミングスクールにはその責任感をそれぞれ感じて頂きたいですね…。

ただそういった業界の闇は、プログラミングスクールが営利目的である以上、存在してしまうのがこの世の現実です。

ならば、受講生となる我々としては、自分の人生設計・キャリアプランを考え、積極的にプログラミングスクールの良い悪いを見極めていかなければなりません。

もっと言えば、プログラミングスクールを受講せずに独学をするという選択肢も、一度は視野に入れてみるべきです。

大事なのは、

「自分がどうしたいか」

「将来はどう在るべきか」

「エンジニアになるなら、どんなエンジニアになりたいか」

をしっかり考えて、プログラミングスクールに頼ることなく自分で自分の未来を決めることです。

プログラミングスクールはあくまで手段の1つでしかないのですから。

いまり

自分の未来を自分で決めようとする姿勢が大切ですね。

難しい課題ですが、ぜひ諦めずに何度も何度も繰り返し考えていきましょう。

もし疑問点や相談したいことがあれば、次のTwitterアカウントの質問箱を利用してみてください。

当サイト運営メンバーでもあるフリーランスSEが、匿名の質問に答えます。よろしければ、どうぞ。

 

この記事を書いたライター

いまり

某国立大学にて物理学を学んだのち、誰もが知っている大手電気メーカーに入社。大半の日本人が一度は使用したことがあるであろうBtoC製品を開発している組み込みエンジニアです。

* ハードウェア開発歴:4年
* ソフトウェア開発歴:1年
* ARMマイコンを使用したシステム開発経験あり
* 所有特許:4件

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