どんなエンジニアになりたいか?現役人事が意図と回答例を解説!

記事更新日: 2021/06/05

ライター: けんぞう

エンジニア志望

「どんなエンジニアになりたいか?」と聞かれるとうまくこたえられない。

何を答えればいいのかわからなくなってしまう・・・

エンジニアになりたい気持ちは強いのに、なのにうまく答えられなくて困ることありますよね。

 

この記事を書いた人
けんぞう - IT企業人事

SIer/自社サービスを提供するIT企業の人事担当。

単なる採用だけを行う「リクルーター」ではなく、
総合的な視点・経験を持った人事として採用・教育・人事制度など幅広く担当。
採用では年間100名近くのITエンジニアの採用実績あり。

2014年から人事職に就き、以後現在に至るまで一貫して人事を担当。

 

けんぞう

どんなエンジニアになりたいか、深く考えたことありますか?

エンジニア志望

あまりないかも。

でもエンジニアの仕事が良くわからないし、

深く考えるといわれても・・・

けんぞう

そう思う人、結構多いと思います。

でもこの質問について深められれば、他の人よりもかなり有利になれます!

その理由を解説していきます!

こんな人に読んて欲しい

・自分の考えを明白にして、自信を持って答えたい

・面接官がどんな答えを求めているのか知って、合格する可能性を高めたい

 

「どんなエンジニアになりたいか」を考える

「どんなエンジニアになりたいか?」と面接官が聞くときは、

あなたのビジョンと会社のビジョンがマッチしているかどうか

を確かめたいと考えています。

つまり、あなた自身のビジョンと会社のビジョンの両方を知っておく必要があります。

けんぞう

まずは実際に自分が「どんなエンジニアになりたいか」を考えてみましょう。

表面的な答え方よりも、考え方を身に付けることが鍵です!

 

「作りたいもの・立場・スキル」から考える

エンジニアという仕事を考えたとき、3つのポイントでとらえることができます。

エンジニアの仕事を考える際の3ポイント

  • 作りたいもの
  • スキル
  • 立場

この3つのポイントをそれぞれ詳しく説明します。

 

作りたいもの ⇒ どんなサービス・製品に携わりたいか?

エンジニアになったら、必ず何かのサービスや製品を作る、もしくはその運用に携わることになります。

どんなものを作りたいのか、なぜそれを作りたいと思ったのかを掘り下げてみましょう。

けんぞう

客観的に見ることで、気づいていなかったルーツに気づけるかもしれません。

具体例が望ましいですが、抽象的でもOKです。

 

すぐに答えが思いつかない人は、根底になるこの部分の掘り下げは必須です。

 

スキル ⇒ どんな技術を身に付けていきたいのか?

作りたいものがわかったら、次はそれを作るため、動かすためのスキルについて考えましょう。

未だ経験が浅く、わからないことが多いかと思いますが、

少しでも情報を調べることで他の人よりもリードできます!

けんぞう

エンジニアになりたいといいつつ技術やその関連ニュースについて調べている人は意外と少ないです・・・

自分自身の理解が深まるので、言葉に説得力が増します!

 

熱がこもりすぎて、話が長くなったり、脱線しないよう要注意!

 

立場 ⇒ どの役割・役職のエンジニアになりたいか?

一口にエンジニアといっても、その立場によって仕事内容は大きく違います。

  • 開発のプロフェッショナル
  • 計画を取り仕切るリーダー
  • 営業とともにお客様を支援する部門
    など

エンジニアになりたいと思った時のエピソードや思いをもとに、

どのような立場のエンジニアになりたいか考えてみましょう。

例えば、

  • 技術力・開発力を高めて、開発部門のテックリードCTOを目指す
  • 営業とともにお客様に製品の魅力を伝え、導入の支援を行うセールスエンジニアを目指す
  • お客様のサポートやそこからのニーズを吸い上げるサポート部門のエンジニア
  • 会社のDX化やシステム運用、情報セキュリティを守る社内SE
    など
  • 様々な立場での仕事があります。

 

けんぞう

以上3ポイントを掘り下げるだけでも、かなり具体的なエンジニア像を持つことができます。

 

会社の目標・ビジョンと照らし合わせる

先ほどの3つのポイントに加えて、入社を志 望する会社の目標と照らし合わせるとより良いものになります。

ここが面接官の質問のポイントになってきます!

会社の目標・ビジョンにも様々あります。

各会社のHPや資料で事前にチェックしましょう!

目標・ビジョンの例

  • 海外展開を目指す or 国内市場で勝負する
  • 圧倒的技術力が売り
  • 誰も見たことの無い製品・サービスを生み出す
  • 長い歴史をもち、多くのお客様からの信頼をこれからも積んでいく
  • 業界の売り上げNo.1を目指す

マッチしている度合いが高いほど、面接官も高評価になるでしょう!

逆に、あなたの考えと会社の考えが完全に同じなことはないでしょうが、

「あなたの目指すビジョン」と「会社の目指すビジョン」が全く異なると合格は難しいでしょう。

けんぞう

入社後の働き方も大きく関わることが多いので深く考えてみましょう!

 

回答をまとめるための準備

自分の考えをすべて書き出す

どんなことを思っているのかは、わかっているようで意外とわからないことも多いです。

最初は、紙に書いてみるのをおすすめします!

紙に書き出すメリット

  • 自分の目で見えるようになるので客観的になれる
  • なるべく自由な形式で書けるほうが考えが出てきやすい
  • 集中しやすい(携帯やパソコンの通知から、一旦距離を置ける)

あくまでも自分の感想ですので、PCでのタイピングやスマホのメモが合う方はそちらを使ってください!

 

考えをまとめる様々な方法はありますが、必ず記録に残しましょう!
 

入りたい会社の分析をする

先ほども話した通り、会社によっても目指すものが異なってきます。

しかし、それによってあなたの考えや思いを変える必要は全くありません。

調べるといいもの

  • 事業内容(サービス・製品とその顧客)
  • 会社の目指すもの(ビジョン・ミッション)
  • 求める人物像
  • 業績(上場会社の場合)

調べた結果によってどのスキルや経験が強みになるかは変わってきます。

しっかりと調査して、準備をしておきましょう。

 

「どんなエンジニアになりたいか?」の回答例

いろいろと考えたり、調べたりしたらその内容をまとめて回答にしてみましょう。

下記ではその回答をまとめた例を紹介します。

例①|世の中にインパクトを与える製品を作る

私は、世の中にインパクトを与える製品を開発するエンジニアになりたいです。

特にスマートフォンはどんどん進化しており、新しい機能や性能が登場すると考えています。
御社は「常にチャレンジする」ことをビジョンとされており、そのビジョンの元様々なアプリをリリースされています。
そういった環境で、より便利になるサービスを自分も提供したいと考えています。

そのために、JavaやSwiftといったモバイルアプリでよく利用される言語も独学ですが学び始めました。

 

例②|お客様に喜んでいただけるサービス・プロダクトを提供する

私は、お客様に喜んでいただけるサービス・プロダクトを提供したいと考えています。

御社でも「顧客ファースト」を掲げておりますが、ただ技術を高めるだけでなく、
「お客様がどういった機能を求めているのか」
「どうしたらお客様が喜んで使っていただけるサービスになるのか」を考えて、
本当に使う人の立場に立って考えられるエンジニアになりたいと考えております。

IT技術だけでなく、マーケティングやUI/UXの領域も勉強して、目指す姿に近づけるよう努力しています。

 

例③|技術面・コミュニケーション面の両方の強みを活かす

IT技術だけではなく、人とコミュニケーションをとることが得意です。
なのでその両方の強みを活かしたエンジニアになりたいと考えています。

お客様に製品やサービスを導入する際のセールスエンジニアや、 導入いただいたお客様のヘルプや問題解決を行うサポート窓口のエンジニアに興味があります。

技術的にはまだ未熟ですが、コミュニケーションの強みを活かして、 中長期的には、チームを束ねるプロジェクトマネージャーのような役割も担えるような存在になりたいと考えています。

 

回答を深めるポイント

ポイントをシンプルに、最初に伝える

最初のひきつけで、この話が大事だと理解してもらう必要があります。

面接官は、人事の人だけでなく、実際のエンジニアや部門の責任者などもいます。

普段から端的な話し方で過ごしている人たちにとって、冗長な話だと一緒に仕事してもらうイメージがわかないかもしれません。

けんぞう

いいことを言っているのに、要点が伝わりづらくて損をするのはもったいないです!

 

自分の経験談や具体例を入れる

体験談や具体例を入れることによって、話の内容がイメージしやすかったり、

あなたが働く際のイメージをもってもらいやすくなるでしょう。

けんぞう

普段からエンジニアになるために行動しているアピールにもなります!

 

ネガティブのことを言うときでもポジティブで終える

意外とどんな話でも、ポジティブで終われば、ポジティブに聞こえます。

ネガティブな部分をなるべく短く、最低限にとどめればより効果が出ます。

あなた自身もマイナス⇒プラスに状況を変えたいからチャレンジしているはず。

その状況であえてネガティブな話を長くする必要はないです。

ネガティブな話題を話すとき

ポジティブな方向に進みたいから面接を受けているはずです。

ネガティブな内容を話す必要があっても、明るく前向きに締めくくるようにしましょう。

 

まとめ|しっかり考えて面接に臨もう!

エンジニア志望

自分の考えをまとめたり、書き出したり、情報収集したり、いろいろ調べた!

けんぞう

ここまでできれば、他の人たちよりも一段階深い話ができるようになっています!

けんぞう

面接官が求めるビジョンについても、踏み込んで話すことができるでしょう。

簡単そうに見える質問でも、意外と深堀りできるものです。

深堀りをした分、他の人と一味違う受け答えができるようになります。

しっかりと考えをまとめて、自信を持って面接に臨みましょう!

この記事を書いたライター

けんぞう

某ITサービス会社
(独立系SIer/ミドルウェア等)
人事担当

採用・教育・制度など総合的に経験。
年間100名以上のITエンジニア採用。

2014年から現在に至るまで一貫して人事を担当。

採用や転職などの悩みを、人事側の目線から皆さんにアドバイスできればと思います!

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