【3分でわかる】Web制作とWeb開発の違いを現役SEが解説

記事更新日: 2021/08/19

ライター: おうま

この記事を書いた人
おうま@フリーランスWebエンジニア

自社開発企業で働くフリーランスエンジニア。
1日8時間も働かない生活を更新中
フルリモートでどこでも働ける悠々自適な生活を送る。
* 最高月収 7桁
* フリーランス歴:2年
* C#開発歴:4年

 php/React/Typescript開発歴:2年

副業したいひと

Web制作?Web開発?

似たような言葉だけど何が違うんだろ…。

こんな疑問に答えます。

 

「Web制作とWeb開発の違いってなに?」

そう聞かれてパッと答えられる人は、IT業界の人でも実はそんなに多くありません。

おうま

僕は、副業を始めるまで「Web制作・Web開発」という言葉があることも知りませんでした。

 

2つの違いを調べてわかったことは…

判断を間違うと、欲しいお金が稼げなかったり、スキル不足に挫折することになる

ということです。

 

この記事では、まずWeb制作とWeb開発の違いを4つ解説して、

その後に、メリットとデメリットとどんな人に向いているかを、Web制作とWeb開発どっちも経験している私の実体験から話していきます。

この記事でわかること

・Web制作とWeb開発の違い

・Web制作とWeb開発のメリットデメリット

・転職するなら?副業するなら?どっちがおすすめか

Web制作とWeb開発の違いってなに?

Web制作とWeb開発の違いってなに?

まずは結論ですが、Web制作とWeb開発の違いはこちら。

  • Web制作:「ユーザーに見える表側」を中心に開発をすること
  • Web開発:「ユーザーに見えない裏側を中心に開発をすること

この2つは、似たような言葉ですが必要なスキルもむずかしさも全然違います。

まずは、それぞれの言葉について具体例を見ながら解説します。

 

Web制作とは?

Web制作では、ユーザーに見えるデザイン作成を中心にWebサイトを作ります。

具体的なサイトのイメージはこちら。

プログラマーは、デザイナーが作ったデザイン通りにWebサイトを作れればOKです。

言われた通りに作るのが仕事ですので、数ヶ月あればできるようになります。

 

Web開発とは?

Web開発では、ユーザーには見えない裏側の機能を中心にWebサイトを作ります。

具体的なサイトのイメージがこちら。

  • pairsなどのマッチングサイト
  • メルカリなどの転売サイト
  • FacebookなどのSNSサイト

上記の例だと、ただデザインを表示するだけでなく、マッチングをさせたり出品販売をしたり投稿を表示したりする機能がついています。

デザイン以外でも考えるべきことが多く

・セキュリティは担保されてる?

・サーバーはAWSかAzureどちらを使う?

・機能実現のためのデータベース構造は?

・ユーザーの信用性担保はどうする?

といったプログラマーとしての腕を問われるがたくさんあります。

覚えることも多いので、一人前になるには何年もかかります。

 

ざっくりのイメージを持ってもらったところで、ここからは具体的な違いを4つほどご紹介します。

①:プログラミングスキルの違い

デザインとデザイン以外では必要なプログラミングスキルが全然違います。

  • Web制作:HTML / CSS / JavascriptとWordPressなど
  • Web開発:Web制作のスキル + java / php / Ruby / SQLなど

Web制作の方が、初心者が楽しくプログラミングできます。

理由は、コードを書けばすぐデザインとして反映されるから。

逆に、Web開発だとコードを書いてもイマイチ変化がわかりにくいので、ちょっと地味です。

おうま

勉強をはじめるならHTMLやCSSからがおすすめです!

 

②:難易度の違い

Web制作とWeb開発では、知っておくべき知識量も違います。

  • Web制作:かんたん
  • Web開発:むずかしい

Web開発の方が断然むずかしいです。

理由は、Webがどういう仕組みで動いているかのインフラ・ネットワーク知識とWebサイトに欲しい機能を実現できる高いプログラミングスキルが必要になるからです。

現場で1年間毎日8時間働いて「少しはできるようになってきたかも」ぐらいのレベルです。

おうま

Web制作は、独学でも数ヶ月で勉強すればある程度できるようになります

 

③:単価の違い

Web開発の方がむずかしいので収入も高くなります。

  • Web制作:安い (5~50万円/1案件)
  • Web開発:高い (5~100万円/1案件)

転職の給与水準で言うと、どちらも未経験から転職すると300万円ぐらいからのスタートになります。

プログラマーとして数年働いた後を考えると、Web制作では400~500万ほどで頭打ちになることが多いですが、Web開発だと500万以上は稼げるようになり、フリーランスだと年収700万円以上になることが一般的です。

おうま

Web開発のフリーランス案件をよく見ますが、月60万円〜というのが相場感かなと思います。

 

④:競争率の違い

Web制作は、とにかくハードルが低いです。

なので、新規参入者がバンバン入ってきてプレイヤーがたくさんいます。

  • Web制作:競争率が高い
  • Web開発:人手不足

「ITは人手不足なのでチャンス!」

みたいな謳い文句をよく見ますが「(経験者で即戦力になるWeb開発ができるエンジニアにとっては) ITは人手不足なのでチャンス!」という意味なので注意です。

Web制作はというと、人が溢れていて案件を受注するのも結構大変です。

事実、CrowdWorksなどの副業サイトを見てみると、1つのWeb制作案件に平均48人の応募者がいました。

 

案件獲得がどれだけ難しいか、下記に詳しく書いています。

 

Web制作とWeb開発のメリットとデメリット

違いがだいたいわかったところで、それぞれの違いを少し整理してみます。

 

Web制作のメリットデメリット

Web制作のメリットデメリット

Web制作の最大のメリットは「未経験からでも出来るようになる」というところです。

多少のプログラミングスキルは必要ですが、リモート案件も多くコツをつかめば家にいながらお金を稼ぐこともできます。

ただし、誰でも参入してきやすいせいで、発注者から買い叩かれやすく単価も相場に比べて安くなりやすい傾向にあります。

 

Web開発のメリットとデメリット

Web開発のメリットとデメリット

Web開発のメリットはズバリ「儲かる」というところです。

現役プログラマーと名乗っている人のほとんどがこちらで、転職先に困ることは少ないです。

ただし、難易度が高いので未経験からだとほぼ挫折してしまうので、参入障壁はすごく高いです。

 

Web制作とWeb開発におすすめのタイプ診断

Web制作とWeb開発におすすめのタイプ診断

Web制作とWeb開発はおすすめできる人・できない人が全然違います。

自分はどっちが向いているか、イメージしながら見てみてください。

 

副業するならWeb制作がおすすめ

「月5万円くらい土日で稼ぎたい」

という人は短期の勉強でサクっと稼ぎたい人はWeb制作がおすすめです。

3ヶ月勉強して5万円稼げるようになるならやる価値ありますよね。

 

副業に必要なレベルってどれくらいなんだろ?という向けに、私の体験談をまとめました。

Web制作ができるレベルになる方法も下記にまとめています。

 

本業にするならWeb開発がおすすめ

「エンジニアで1000万以上稼ぎたい」

という人はWeb開発がおすすめです。

 

もちろん1000万円いくのは一握りですが、エンジニアはすごく需要があって将来性もあるすごく良い仕事だと思います。

Web制作から入って、プログラミングが楽しいと感じる人であれば、是非本気で学んでみてください。

この記事を書いたライター

おうま

Webディレクション案件を主に手掛ける現役フリーランスエンジニアです。元々は大手SIerのシステムエンジニアに従事しており、8年の勤務を経て、2020年に独立に至りました。
  • 現・動画配信サービスのディレクター
  • 受注案件:iOS・Android・Web(Rails)のアプリ開発管理など
  • エンジニア歴:9年

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